【建築板金工はきつい?】プロが語る、きついと言われる理由とやりがい・魅力について

建築板金工とはどんな仕事なのか、具体的にはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。なんとなく「きつい」というイメージをもつ方もいるかもしれませんが、実はそれ以上にやりがいも多くある仕事です。


今回は建築板金工について、仕事内容や「きつい」といわれる理由、やりがいや魅力などを紹介します。




■建築板金工とは?



そもそも板金工とは、金属板を加工する技術をもった職人のことをいいます。その中でも「建築板金工」は、金属板を加工し、屋根や外壁、雨樋などさまざまな板金製品を製造から取り付け工事まで一貫して行う職人のことを指します。


建築板金工は、建物全体を雨風から守るためには必要不可欠な職種です。屋根や外壁などのつなぎ目にできる隙間から雨や風が侵入しないように板金加工をしたり、雨樋を適切に設置して雨漏りを防いだりと、熟練の技術が求められる仕事です。




■建築板金工はきつい?



建築板金工は建設業に欠かせない存在であるものの、「きつい」というイメージをもっている方も少なくありません。ここでは建築板金工の仕事が「きつい」といわれる理由を解説していきます。



▼高所作業や、屋根の傾斜が大きいと危険が伴う

建築板金工は、建物の屋根や外壁を仕上げることが多いため、高所での作業がメインとなっています。高所での作業は転落の危険を伴うため非常に神経を使うのはもちろん、体力も使います。高所で作業するためには足場の上り下りも必要になるので、安全に作業するためには体力も集中力も必要です。


また、傾斜がきつい屋根の場合はより安全に気を配らなければなりません。傾斜のある場所で作業を進めるためには踏ん張るようにして安定した姿勢をとる必要があるので、足腰に負担がかかってしまいます。



▼屋根の上は熱く、照り返しがつらい

屋根の上は、近隣に高い建物などがない限り日差しを遮るものがないため、直射日光が当たる中での作業になります。特に夏場は気温が高い中で直射日光も当たるため、より暑く感じてしまうでしょう。


さらに屋根材の照り返しもあるため、晴天の日は特に暑さや眩しさが厳しくなります。



▼季節や天候に左右されやすい

建築板金工は屋根や外壁を仕上げることが多いため、基本的には屋外での作業が中心です。室内の作業と違って天候の影響を受けやすく、悪天候の日は作業が進められないこともあります。


多少の雨であれば作業を実施することもありますが、雨が降る中で長時間作業するのはなかなか大変です。よっぽどの悪天候でなければ作業を行うことが多いため、防寒対策や体調管理には十分配慮する必要があります。



▼腰痛に悩まされる

建築板金工はもちろん、建築に関わる作業で共通するのが腰痛の悩みです。重い資材を扱ったり中腰での作業があったりと、何かと腰に負担がかかる作業が多いので気をつけなければなりません。


建築板金工でも高所での作業や傾斜のある場所での作業では腰に負担がかかる姿勢になってしまうことが多いため、腰痛に悩まされている人も少なくありません。




■建築板金のやりがいとは?



建築板金工は決して楽な仕事ではありませんが、もちろん大きなやりがいもあります。ここでは建築板金工のやりがいについて紹介していきます。



▼完成した工事を間近で見られる

リフォームや修理で完成した工事を間近で見られ、きれいな仕上がりをお客様に喜んでもらえるのは大きなやりがいのひとつといえるでしょう。


たとえば屋根の葺き替え工事や屋根カバー工法でのリフォームなどは見た目も大きく変わるので、お客様の喜ぶ様子も含めて大きな喜びを感じられます。また、雨漏りの修理では屋根や外壁をきれいに修繕することで、不便さや不安を感じていたお客様に感謝されることも喜びを感じられる瞬間といえるでしょう。


新築工事ではハウスメーカーや工務店の下請けで仕事をすることが多いため、お客様に会う機会はほとんどありません。しかしリフォーム工事ではお客様と直接顔を合わせることが多いので、完成した工事の仕上がりをお客様とともに見られるのは大きなやりがいとなるでしょう。



▼突然の修理にも対応できる

屋根や外壁に関する仕事は、自然災害などによる突発的な修理も含まれます。特に台風のシーズンはさまざまな不具合が起きやすく、連続して台風が発生することもあるため素早い対応が求められます。強風によって屋根や外壁が傷んだり、飛来物によって損傷したり、雨漏りが発生したりと、台風のシーズンは何かとトラブルが起こりやすいものです。また、地震などの災害もいつ起こるかわかりません。


建築板金工として突発的な修理に対応できれば、多くの人の役に立っている実感をもてるでしょう。災害による被害は緊急性の高いものも多く大変な面もありますが、被害に遭われた方のために仕事ができることはやりがいにつながり、多くの人に感謝されることはかけがえのない経験となるでしょう。



▼施工した物件がメディアに紹介される

美しい物件や完成度の高い物件などは、メディアなどで紹介されることもあります。デザインは設計士や工務店などが担当するものの、自身で施工したものが評価され、多くの人の目に触れる機会を得られるのは喜ばしいものです。


また、お客様からはもちろん、メディアを通してさまざまな人から高い評価を受けると、よりやりがいを感じられるでしょう。建築板金工として経験を重ねることで技術が磨かれていき、多くの人に評価されたり感謝されたりする機会が増えていくのは、この仕事の大きな魅力といえるでしょう。




■建築板金には将来性がある!



建築板金工は、建物の新築工事はもちろん、リフォームやリノベーションの分野においても活躍が期待できます。特に屋根や外壁は建築板金工が単体でできる仕事であることから、今後も活躍の場として期待がもてるでしょう。


屋根や外壁は定期的な塗装や適切なメンテナンスを行うことで長持ちするものです。しかし、必要な手入れをせずに何か不具合が発生するまで放置してしまう人も少なくありません。潜在需要は十分にあるため、適切なアプローチで積極的に仕事を獲得していければ、将来性も十分にあるといえるでしょう。


ただし、屋根や外壁のメンテナンスやリフォームは、悪徳業者や悪質業者と呼ばれる一部の業者が問題となっている分野でもあります。お客様に寄り添った誠実な対応で信頼や実績を重ねていくことが何よりも重要です。


建設業界全体としても需要が高い状況は今後も続くといわれているので、建築板金工は十分に将来性のある仕事であるといえます。




■まとめ

建築板金工の仕事は、高所かつ屋外での作業が中心であることから、決して楽であるとはいえません。しかし、それ以上に多くのやりがいや魅力があるのも事実です。


自身の施工が評価されたりお客様の役に立ったりしていることを実感できる機会もたくさんあるので、経験を重ねるごとにやりがいや魅力をもんもん感じていけるでしょう。



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