天井から水漏れ「ポタポタ・・・」アパートやマンションの天井から嫌な音がする原因、対処方法とは

天井からポタポタと嫌な音がしてきたら、雨漏りが発生している恐れがあります。


もちろん雨漏り以外にも原因は考えられますが、いずれにしてもポタポタと音がする状態を放置してしまうと、家の劣化や思わぬトラブルにつながりかねません。


そこで今回は、天井から聞こえるポタポタ音の5つの原因と、雨漏りの対処法について解説します。


■天井から聞こえるポタポタ音の原因



天井からポタポタと音が聞こえる場合、適切に対処するためにも原因を知っておくことが大切です。


天井のポタポタ音は、主に5つの原因が考えられます。


ここではそれぞれについて解説していきます。


▼雨漏り

雨が降っているときや降ったあとにポタポタと音がする場合は、雨漏りが原因である可能性が考えられます。


雨漏りが発生する箇所は、主に屋根外壁サッシの3箇所です。


屋根が原因の場合は、屋根の破損した部分から雨水が侵入し、天井へと垂れる際にポタポタと音がします。屋根材や防水シートが破損していたり、コーキングが劣化したりしていると、雨水が侵入しやすくなってしまいます。屋根を適切に修理すれば、改善されるでしょう。


外壁が原因の場合は、2階建てでも1階の天井からポタポタ音がする場合があります。外壁のひび割れや、コーキングやシーリングの劣化などにより、外壁の隙間から雨水が侵入し、1階の天井へと垂れてしまうのが原因です。外壁からの雨漏りは気づかれにくく、1階まで音が聞こえる場合は症状がかなり進んでいる恐れがあるため、早めの対処が必要です。


サッシが原因の場合、雨の日になると窓のまわりが濡れてしまうことがあります。コーキングの劣化や外壁のひび割れによる隙間、防水シートの施工不良などによって、雨水が建物内に侵入してしまいます。そうしてサッシから侵入した雨水が下の階の天井に垂れてしまうのが、ポタポタ音の原因です。


▼水道管の水漏れ

雨の日以外にポタポタ音がする場合は、雨漏り以外の原因が考えられます。まずは、水道管の水漏れを疑ってみましょう。


築年数の古い建物の場合、金属製の配管の腐食や劣化によって水漏れが発生することがあります。近年はサビの発生しないHIVP管やポリエチレン管が使われている場合が多いですが、金属製の場合は注意が必要です。


特に水道管と水道管をつなぐ部分は劣化が起こりやすく、接続部分のパッキンが緩んでいたり、亀裂が入ったりして水漏れを引き起こしている恐れがあります。また、水道管の凍結も水漏れの原因のひとつです。

雨の日以外にポタポタ音がしたら、まずは水道管の状態をチェックしてみましょう。


▼結露による水滴

冬場にポタポタ音がする場合は、結露が原因である可能性が高いです。冬は外気温が低いため、室内との温度差が激しく、結露が発生しやすい状態になります。


暖房によって温められた空気が天井裏に集まると、冷たい外気によって急速に温度が下がり、天井裏に結露が発生してしまいます。この場合、天井裏の結露によって水滴が天井に落ちてしまうのがポタポタ音の原因です。


あまりにもひどい場合は気密性や断熱性に問題がある恐れがあるので、早めに専門業者へ相談しましょう。


▼害獣の被害

雨の日以外にもポタポタ音がする場合は、害獣の排尿による音である可能性も考えられます。小動物は小さな隙間からでも侵入できてしまうので、住みついている恐れもあるでしょう。


とくに多いのが、ネズミやイタチ、ハクビシンなどです。なかでもハクビシンは同じ場所で排泄を繰り返す習性があるため、音の被害だけではなく、天井にシミができてしまう恐れがあります。


天井裏に害獣の排泄物がたまると非常に不衛生なので、早めの対処が重要です。ネズミ以外の害獣は無断で駆除をすることが禁止されているため、行政の許可が必要になります。自己判断はせず、必ず専門業者に相談しましょう。


▼照明器具のきしみ音

雨の日以外のポタポタ音は、照明器具のきしみ音である可能性も考えられます。照明器具や天井に使用されている素材のなかには、照明器具の熱による温度変化で膨張し、擦れることで音を発生させるものもあります。その擦れる音が、ポタポタという音に聞こえてしまうケースがあるのです。


これは材質によっての膨張率の違いによるものなので、故障ではありません。部品を交換しただけではポタポタ音は解消されないので、照明器具自体を取り替えるようにしましょう。


■雨漏りを放置すると?



雨漏りは時間の経過とともに改善されるものではなく、むしろ悪化する一方なので、違和感を感じたらすぐにでも専門業者に見てもらうのがよいでしょう。


雨漏りを放置してしまうと木材が腐ってしまい、ひどい場合は床や天井が抜けてしまう恐れがあります。


さらに悪化すると構造の強度が落ち、耐震性能も低下して大変危険です。


雨水が建物の内部へ染み込んで木材が腐食したり、金属部分がサビてしまったりと、最終的には家の寿命を大幅に縮めてしまいます。


また、他にもさまざまな二次被害を引き起こすことにつながりかねません。


雨漏りによって家全体が湿った状態になると、シロアリやカビが発生し、健康被害につながる恐れもあります。


ちなみに賃貸での雨漏りの場合は、原則的には大家さんや管理会社側に修繕する義務があります。


しかし、入居者が雨漏りに気づいていてもそのまま放置をしたことで被害が広がった場合は、入居者側が修繕費用を請求される可能性が高いでしょう。


賃貸でも持ち家でも、雨漏りは放置した期間が長いほど、修繕にかかる期間や費用の負担が大きくなってしまいます。


ポタポタ音が聞こえたら、迅速に対処することが重要です。


■マンションやアパートで雨漏りが発生した際は?



天井からポタポタ音がするからといって、自分で雨漏りを確認するのは危険なのでやめましょう。


高所での確認作業は危険が伴います。雨水がどこから侵入しているのかを特定するのはプロにとっても大変な作業なので、素人が安易に手を出すべきではありません。


もちろん目視で確認できる範囲であれば、ある程度の雨水の侵入箇所を確認するのは問題ありません。


しかし、高所などの危険が伴う箇所については、無理に確認しないほうがよいでしょう。


賃貸の場合は、まずはすぐに大家さんや管理会社に連絡しましょう。


持ち家の場合も、自分でなんとかしようとせずに、専門業者に相談してみてください。


■まとめ

天井からポタポタ音が聞こえたら、まずは雨漏りを疑いましょう。


もしも雨の日以外にポタポタ音がするのであれば、水道管の水漏れや結露、害獣や照明器具による音の可能性も考えられます。


いずれにしても、放置してしまっては大きなトラブルに発展しかねないので、ポタポタ音に気づいたらなるべく早く対処するようにしましょう。


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