補助金で屋根工事の施工費用の調達が容易に! 屋根工事の依頼ハードルを低くするために

前回、マイホームの屋根工事を実施して10年近く経過。

もうそろそろ、次の屋根工事を検討していかなくてはならない。


しかし、コロナの影響で転職を余儀なくされ、当時より年収が低い・・


このままでは屋根工事の費用を工面するのが難しそう。

でも、何もしないと雨漏りの発生や耐震性の低下が遅かれ早かれやってくる。


なんとか屋根工事のコストを削減するいい方法、ないだろうか??



このような方に向け、関東圏で利用できる可能性がある屋根工事の補助金や、具体的なコストカット方法などをご紹介いたします。



※実際の補助金については、お住まいの地域によって異なります。

 お手数ですが補助金ご検討の際は、お近くの市役所などへお問い合わせください。




■屋根工事に、補助金ってあるの!?関東圏で受け取れる可能性のある補助金を紹介



一口に補助金といっても、実にさまざまな種類があります。


また、国が用意している補助金制度もあれば、地方自治体が独自に設けている補助金制度もあるため、事前によく調べておくことが大切です。



ますは、補助金の基本的な知識と、関東圏で屋根工事に使える補助金制度について確認しておきましょう。



・そもそも、「補助金」って?「助成金」とどう違うの??


屋根工事を支援してくれる制度を調べていると、補助金の他に「助成金」という言葉が目につくこともあるかと思います。


「補助金」と「助成金」、一体何が違うのでしょうか?



【助成金】


管轄:経済産業省・地方自治体


目的:

 企業の事業拡大・設備投資・起業促進

 研究開発などの活動支援

 地域振興・地方創生 など


財源:税金


適用範囲:比較的広い


支給金額:比較的大きい



【補助金】


管轄:厚生労働省


目的:労働者の職の安定

 事業者の雇用促進・労働環境の改善・人材育成・介護や育児休暇の取得などを支援


財源:事業者が支払う雇用保険料


適用範囲:比較的狭い


支給金額:比較的少ない




ただ、補助金と助成金という言葉の使い分けは、必ずしも厳密ではありません。


重要なのは、検討している工事が支援対象になるのか、そしてどの程度のお金が受け取れるのかです。



補助金・助成金を問わず、最もお得に工事ができる制度を利用しましょう。



・関東圏で利用できる可能性がある、屋根工事の補助金について


関東圏で利用できる屋根工事の補助金としては、まず全国を対象とする国の助成金制度が挙げられます。

中でも代表的な制度が、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」です。


長期優良住宅化リフォーム推進事業は、良質な住宅ストックの形成や子育てしやすい生活環境の整備等を目的とし、住宅の長寿命化や省エネ化を図るリフォームを支援しています。


屋根工事の場合・・・省エネ対策や劣化対策、耐震性能向上などを目的とする、屋根の補修や金物補強などが対象です。


補助限度額:100万円/戸

※長期優良住宅認定を取得する場合:200万円/戸




また、地方自治体独自の制度の例を挙げると、東京都には「既存住宅における省エネ改修促進事業」があります。


これは地球温暖化対策を主な目的とした制度で、屋根工事については高断熱の天窓などの設置で利用できます。


交付額は対象経費の1/3で、上限は100万円/戸です(国からの助成金を充当する場合などを除く)。




さらに、神奈川県横浜市には「横浜市木造住宅耐震改修促進事業」があります。


これは、いわゆる旧耐震基準の時代に作られた木造住宅の耐震性能アップを目的としています。


屋根の葺き替えを含む地震災害対策工事が対象で、補助の上限額は100万円です。



ただし、国の補助金制度と地方自治体独自の制度は、多くの場合併用できません。


自分が利用可能な制度を事前によく調べ、どれが最もお得になるのか検討するのが望ましいでしょう。



補助金制度に詳しい施工業者に相談することも大切です。



なお、上記の補助金の例を見てもわかるように、補助金の対象となる工事は「家の機能をアップさせる工事」が中心となっています。


単なる屋根の経年劣化などの補修を目的とする工事は、補助金によるサポートがほぼ期待できません。


そのため、補助金を受け取って工事をしたい時は、断熱性能の向上や耐震改修、太陽光パネルの設置などを施工内容に含める必要があります。



工事費用の総額は単純なリフォーム工事よりも高くなる可能性があるので、本当に必要な工事なのかを十分に検討しましょう。




■屋根工事の施工コストをカットする方法~補助金以外の手段について~



屋根工事にかかる費用を節約する方法は、補助金以外にもあります。


補助金が利用できないタイプの工事でも、ちょっとした工夫で施工コストをカットでき、補助金が利用できるならさらにお得になるのです。



計画時に意識しておきたい2つの節約方法をご紹介します。



・外壁塗装・外壁リフォームとまとめて依頼


屋根工事は、外壁の塗装工事やリフォーム工事と合わせて依頼すると施工費用を節約できます。

なぜなら、屋根関連の工事と外壁関連の工事はどちらも高所作業であり、足場の設置が必須だからです。


もし屋根工事と外壁工事を別々に依頼すれば、重複する足場工事を2回行うことになってしまい、費用の無駄が発生します。



しかし、2つの工事をまとめて行うことによって、足場の設置・解体工事が1回で済むため、その分施工コストを節約できるのです。


実際のところ、リフォーム工事が必要なレベルまで屋根が劣化しているようなら、外壁も同程度に劣化しているケースが少なくありません。



まとめて施工すると効率がいいので、コスト節約の問題を除いたとしても、屋根と外壁は同時に工事を行うのがおすすめです。



・完全自社施工の施工会社様に屋根工事を依頼


もう1つの節約ポイントは、設計や施工といった工事の各工程を一切外注せず、完全自社施工で行っている会社に依頼することです。

たとえ部分的でも工事を外注すると、中間マージンが発生してしまうため、施工費用が高くなります。

その点、完全自社施工の会社であれば、中間マージンが一切発生しないので、外注している会社に比べて施工費用が安くなるのです。



また、完全自社施工の会社は、施主様のご要望が正確に伝わりやすい・何かあった時に連絡を取りやすいといったメリットもあります。



希望通りの工事をスムーズに進める意味でも、完全自社施工の会社に相談するのがおすすめです。




■屋根工事って具体的に何をするの?メンテナンスしない場合のリスクとは



屋根工事には、大きく分けて下記の4種類がございます。


・葺き替え工事

・屋根塗装工事

・屋根防水工事

・屋根補修工事



それぞれ施工内容や費用相場、必要な状況で工事をしなかった場合のリスクなどが異なるため、よく理解した上で必要な工事を行うことが重要です。


各工事の内容について見ていきましょう。


※屋根工事について、より詳しく知りたい方は、下記弊社ブログ記事も合わせてご覧ください。


「屋根工事ってどんな工事?工事内容や必要性を詳しく解説!」




・葺き替え工事


葺き替え工事は、既存の屋根材をすべて撤去して、新しい屋根材を設置する工事です。

基本的には、屋根材の下にある防水シートも一緒に交換します。


新築同様の見た目や耐久性を実現できる他、最新の屋根材を使って断熱性や耐震性をアップでき、元がどのような屋根でも施工できるのがメリットです。


ただし、屋根工事としては最も費用が高く、工期も長くなります。


費用相場は80万円~240万円程度です。



葺き替え工事が適しているのは、屋根材の劣化が激しく抜け落ちやズレなどが多発している場合です。


放置すると雨漏りの被害が発生し地震や台風で屋根が崩壊するリスクもあるので、早めに修理しましょう。



・屋根塗装工事


屋根塗装工事は、既存の屋根材を洗浄した上で塗料を塗る工事です。


見た目を美しくできるのはもちろん、塗料によって屋根材を保護することができます。


使用する塗料によっては、遮熱性や防水性、防カビ性などを高めることも可能です。


費用相場は25万円~40万円程度で、それほど高額にはなりませんが、屋根材の劣化が激しい場合は塗装できないこともあります。


屋根塗装工事が適しているのは、塗装が劣化し屋根の機能が低下しているものの、屋根材自体にはあまりダメージが及んでいない段階です。

放置すると屋根材の劣化が進行するので、その前に塗装工事を行いましょう。



・屋根防水工事


屋根防水工事は、屋根の防水機能を高める工事です。

屋根材の下や屋上に防水シートを敷いたり、防水材を塗ったりすることで雨水の浸入を防ぎます。


費用は工法にもよりますが、4,000円~8,000円/㎡程度です。


屋根防水工事を行う必要があるのは、防水材が劣化している場合です。

放置すると雨水が屋内に浸入し、目に見えないところで建物の躯体が劣化していくおそれがあります。


すでに雨漏りが発生している場合はもちろん、防水シートの浮きや劣化が目視で確認できる場合は、すぐに補修することが大切です。



・屋根補修工事


屋根補修工事は、劣化した屋根材を部分的に補修する工事です。

緩んだ釘を打ち直したり、サビた板金や欠けた瓦を差し替えたりして、屋根を正常な状態に戻します。


費用は工事の内容や範囲次第ですが・・


・釘の打ち直しや部分的な瓦の交換:2万円~

・棟板金の交換:25万円~



屋根補修工事の対象となるトラブルは、すぐに大きな影響が出るようなものではないかもしれません。


しかし、放っておくと強風で屋根材が飛ばされたり、屋根材の亀裂から雨水が浸入してきたりする可能性があります。



後々大きなトラブルに発展する可能性があるため、小さな異常でも油断せず、早めに対処するのがおすすめです。




■【まとめ】補助金や施工コストの節約テクニックなどで、お得な屋根工事を



屋根は紫外線や雨から家を守るための重要な部分です。


経年劣化は避けられないので、機能や耐震性を維持するためにも定期的にリフォームしなければなりません。


施工にはある程度まとまった費用がかかりますが、補助金や節約テクニックを使えば負担を抑えることができます。



まずは利用可能な補助金制度を調べ、お得に屋根工事を行いましょう。




栃木県那須塩原市を拠点とする株式会社ゼストは、お客様に「便利」をお届けしていきたいと考えています。


お客様の住まいに合わせて最適なご提案をし、屋根の葺き替え工事から雨樋工事まで、住まいの美観と機能性を向上させるリフォーム工事をご提供いたします。


定期的なメンテナンスなどのアフターフォローも充実しておりますので、安心してお任せください。


お住まいのことで少しでも気になることがありましたら、どんなことでもご相談をお待ちしております。