屋根工事ってどんな工事?工事内容や必要性を詳しく解説!

住宅において屋根は、日差しや雨風から大切な住まいを守ってくれる重要な部分です。しかし常に外に晒されているため、劣化が進みやすい部分でもあります。


住まいを長持ちさせるためにも、屋根は定期的なメンテナンスが必要不可欠です。この記事では、屋根工事の種類やメンテナンスが必要な時期、工事の費用相場や見積もりのポイントなどを詳しく紹介していきます。




■屋根工事とは?



屋根工事とは、屋根材の種類や劣化箇所、範囲などに応じて次の8つの種類があります。


①葺き替え:

 表面の屋根材を撤去して下地の交換や補修をし、新しい屋根材に取り替える工事

②葺き直し:

 瓦屋根の下地全体を交換・補修する工事

③重ね葺き(カバー工法) :

 既存の屋根の上に、新しい屋根材を被せる工事

④塗装:

 既存の屋根全体の塗装を塗り替える工事

⑤屋根材の修繕:

  屋根材の破損箇所のみを修繕したり差し替えたりする工事

⑥漆喰交換:

 瓦屋根の接着剤として使われている漆喰を剥がし、新しく塗り替える工事

⑦棟板金交換:

 ストレート屋根や金属屋根の頂上にある、棟板金を交換する工事

⑧雨樋修理・交換:

 雨樋の修理や交換をする工事




■屋根工事の必要性と時期



屋根は劣化が少ないうちに必要なメンテナンスをした方が、トータルのコストカットや屋根の寿命を長くすることに繋がります。少しの不具合だからと放って置くと、大きな問題に発展し、大規模な工事が必要になってしまいます。


ここでは屋根の劣化やトラブルのサイン、屋根材別のメンテナンス時期の目安について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。



・屋根の劣化やトラブルのサイン


まずはストレート屋根や金属屋根の頂上部分にある「棟板金」を確認してみてください。棟板金自体や棟板金を留める釘が浮いている場合、サビや下地の痛みの原因となるため、早めの対処が必要です。


また、屋根材の色褪せが目立ち始めたら、それは塗膜が劣化しているサインです。そのままにしておくと苔やカビ、サビなどが付着していきます。さらに放置すると、屋根材の反りやひび割れへと進行していき、雨漏れの原因になります。


棟板金や釘の浮き、屋根材の色褪せがある場合は、早めに業者に見てもらうようにしましょう。



・屋根材別のメンテナンス時期


屋根を良い状態に保つためには、どの屋根材でも定期的な点検やメンテナンスは必要不可欠です。不具合を感じていなくても見えない部分で劣化は進むので、少なくても5〜10年に1回は点検を依頼し、必要なメンテナンスを受けるようにしましょう。


ここでは主な屋根材について、それぞれのメンテナンス時期の目安を紹介します。


・ストレート屋根

築5年ごとにヒビ点検・補修、築15年頃に棟板金の交換、築30年頃に葺き替えが必要

・金属屋根

築15年頃に棟板金の交換、築30年頃に葺き替えが必要

・瓦屋根

築15年頃に棟の取り直し、築30年頃に葺き替えが必要

・アスファルトシングル屋根

築5年ごとにはがれ点検・補修、築15年頃に棟板金の交換、築30年頃に葺き替えが必要




■屋根工事の費用相場と見積り方法



屋根工事を依頼する際、費用については特に気になるところです。ここでは工事費用の相場や見積もりを取る際のポイントについて紹介していきます。



・工事費用の内訳と目安


それぞれの屋根工事について、工事の内容や費用の目安を紹介します。工事費用は屋根部分の面積に応じた価格になるため、あくまでも目安として参考にしてみてください。


・葺き替え

  屋根材の全交換、下地補修

  140〜300万円程度

・葺き直し

  下地全体の交換、補修

  100〜250万円程度

・重ね葺き(カバー工法)

  既存の屋根に新しい屋根を被せる

  80〜150万円程度

・塗装

  屋根全体の塗料の塗り替え

  40〜80万円程度

・屋根材の修繕

  破損箇所の交換、補修

  1〜5万円程度

・漆喰交換

  瓦を固定する漆喰の詰め直し

  8〜25万円程度

・棟板金交換

  頂上の金属の交換

  10〜30万円程度

・雨樋修理と交換

  雨樋の清掃、塗装、修理

  3〜60万円程度




・見積りを取る際のポイント


屋根工事の見積もりを取る際には、まずは丁寧に現地調査をしてもらい、屋根の現状からどんな工事が必要になるのかをきちんと説明してもらいましょう。


さらに、ライフプランと合わせて見積もりを相談することも大切です。屋根の状況とあわせて今の家にあと何年ぐらい住む予定なのかなども加味し、必要な工事について相談できると安心です。


見積書をチェックする際には、商品名や工事面積がきちんと記されているかを確認してみてください。「シリコン塗料」「一式」などの曖昧な表記ではなく、メーカー名や商品名がきちんと記されており、工事面積が具体的な数字で明記されていると、信頼性の高い見積書であるといえます。




■屋根工事をする際の注意点と業者選び



ここでは屋根の工事中や工事後において、それぞれチェックすべき点について紹介します。優良な業者の見分け方についても解説するので、せっかくの屋根工事で失敗しないためにもぜひチェックしてみてください。



・工事中や工事後のチェック項目


屋根工事は天候に左右されてしまうため、工期は余裕をもって設定されている場合がほとんどです。工事が行われる期間は天気予報をよくチェックしておき、工事の進み具合と天気の状況に応じて、工期について業者とよく確認しておきましょう。


また、工事中に追加工事が必要になるケースもあります。優良な業者の場合はなるべく追加工事が発生しないよう事前に入念な点検をしていることが多いですが、それでも見つけきれなかった不具合があると、追加工事と追加費用が必要になってしまいます。業者から追加の提案があった場合は、よく確認するようにしましょう。


工事後は、工事内容に応じた保証がつくのが一般的です。工事後に何か気になることがあれば、業者に遠慮なく確認しましょう。また保証内容をよく確認し、定期点検もきちんと実施してもらうことが大切です。



・優良な業者の見分け方


残念ながら、屋根工事を行う業者の中には悪徳業者がいるのも事実です。ちょっと外から見ただけで「すぐに修理しないと大変なことになりますよ」と煽ってきたり、極端に安い金額や高い金額を提示してきたりする業者には注意しましょう。


屋根工事を依頼するなら、「自社施工である」という点をチェックしてみてください。屋根工事を取り扱う業者は、工事自体は下請け業者が行うケースも多いです。しかし下請け業者にこちらの状況や希望が上手く伝わっていなかったり、責任感のない不十分な工事になってしまったりするトラブルもよくあります。そのようなトラブルを回避するためにも、自社施工の業者を選ぶと安心です。


実際に依頼する前にホームページで施工事例をチェックしたり、口コミを確認したりするとより安心です。




■まとめ


屋根工事には8つの種類があり、工事の規模もさまざまです。大切な住まいを長持ちさせるためには屋根の状態が重要な要素のひとつであるので、信頼できる業者に定期的な点検とメンテナンスを依頼し、その都度必要な工事を行うようにしましょう。


栃木県那須塩原市の株式会社ゼストは、お客様に「便利」をお届けしていきたいと考えています。お客様の住まいに合わせて最適なご提案をし、屋根の葺き替え工事から雨樋工事まで、住まいの美観と機能性を向上させるリフォーム工事をご提供いたします。


定期的なメンテナンスなどのアフターフォローも充実しておりますので、安心してお任せください。お住まいのことで少しでも気になることがありましたら、どんなことでもお気軽にご相談ください。