1級建築板金技能士とは?取得のメリットや年収を紹介

建築業界でキャリア形成を目指すために、まずは資格の取得に挑戦したい!


そう思ってリサーチしたところ、「建築板金技能士」が目に入った。


どうやら3級から1級まであるようだけど、そもそもどんな資格で、1級を取得できたらどんなメリットがあるのだろう?


未経験でも挑戦できるのだろうか?


今回はこのような方々に向けて、建築板金技能士の資格の概要や、1級を取得するための試験の難易度、1級を取得するメリットについて解説していきます。


自分自身のスキルアップになることはもちろん、資格を取得することで多くのメリットを得られるので、ぜひ参考にしてみてください。


■建築板金技能士とは

建築板金技能士とは、各都道府県の職業開発能力協会が実施する技能検定の中の1つで、建築板金工事における技能が認定された人に与えられる国家資格です。


資格保有が必須である電気工事などとは違い、建築板金工事は資格がなくても未経験から始めることができます。


しかし、建築板金技能士の資格を取得していれば、建築板金における一定の知識や技術を有していることが証明できるため、取得しているに越したことはありません。


実務経験を積みながら挑戦できる資格なので、取得を目指して損はないでしょう。


■建築板金技能士1級とは?


建築板金技能士は、初級技能者が3級、中級技能者が2級、上級技能者が1級と区分されています。


1級は上級技能者として、より専門的な知識や技能が求められます。


1級を受験するためには、次のいずれかに該当する必要があります。


● 3級合格後、4年以上の実務経験がある

● 2級合格後、2年以上の実務経験がある

● 7年以上の実務経験がある


ただし、必要な実務経験の年数は、学歴によって異なります。


建築板金技能士の資格取得者は、3級は基本的な知識や技能、安全面の知識など、2級は図面の読み方や実際の作業方法などの専門的な知識や技能を得ているとみなされます。


1級はより複雑な作業にも対応できる知識や技能、作業や見積もりなどの計画を立てるスキルなどを兼ね揃えており、建築板金のスペシャリストであるといえるでしょう。


▼建築板金技能士1級の難易度は?

建築板金技能士全体の合格者率は毎年50%前後となっており、受験者の約半数の人が合格しています。


技能検定全体における1級の合格率は24.0%〜34.7%となっているため、1級は他の等級よりもやや難易度が高いといえるでしょう。


また、1級は受験資格を得るまでに時間がかかります。


実務経験を積みながら着実に学習を進め、試験に挑戦できるとよいでしょう。


試験対策としては、過去問題を中心に学習するのがおすすめです。


中央職業能力開発協会のサイト内に過去に出題された問題が掲載されているので、学科試験に向けてぜひ活用してみてください。


また、実技試験では「内外装板金作業」「ダクト板金作業」に分かれるので、どちらを選択するかによって対策が異なります。


実技試験の内容もサイトに掲載されているので、十分に対策をして試験に臨みましょう。


■1級建築板金技能士を取得するメリットは?



建築板金技能士の資格は、3級や2級を取得するだけでもメリットがありますが、より専門的な資格である1級を取得することで、さらに多くのメリットを得られます。


ここでは建築板金技能士の1級を取得するメリットについて解説していきます。


▼就職や転職に有利に働く

建築板金工事に携わるには資格取得が必須ではないものの、取得していることで就職や転職で有利に働くことがあります。


建築板金に関する一定の知識や技能を有していることを証明できる資格なので、会社側にとっても、採用する際にどのくらいの知識や技能をもっている人物なのかを評価しやすくなります。


特に1級は実務経験が豊富でより専門的な知識や技能をもっていることが認められた資格なので、さまざまな場面で重宝されるでしょう。


より複雑な作業が求められる高難度な板金加工の施工ができたり、作業計画や見積もりなどに関する専門的な知識を有していたりと、建築板金技能士として高いスキルをもっていることをアピールできます。


特に建築板金技能士のダクト板金作業で1級または2級を保有していると、屋根工事業、管工事業、板金工事業の一般建設業の専任技術者として働けるようになるため、仕事の幅も広がるでしょう。


2級の場合は専任技術者になるまでに3年以上の実務経験が必要ですが、1級の場合はすぐに専任技術者となれます。


建設業許可を取得するときに、営業所にひとりは専任技術者がいなければならないため、需要の高い立場であるといえるでしょう。


▼給与アップ

建築板金技能士の1級を取得すると、手当の支給や昇給などで給与アップが期待できます。


会社が指定した資格を取得することで「資格手当」が毎月支給される制度を取り入れている会社も多いため、建築板金技能士が資格手当の対象になっていれば、給与アップにつながります。


資格取得は客観的に実績を示せるので、昇給や昇格の査定でもプラスに働くことが多いです。


▼顧客からの信頼性の向上

建築板金技能士は国家資格なので、1級取得者は特に顧客からの信頼性が高まることにつながります。


技能試験の合格者には、等級に応じて技能士の称号と技能士章が付与されるので、会社のホームページや名刺などにも資格を表記できます。


その際は「1級建築板金技能士」のように正確な職種名や等級を明示する必要があるため、ホームページや名刺を見た顧客からより信頼されやすくなるでしょう。


技能試験に合格していないのに「技能士」を名乗った場合は法律で罰せられるため、きちんと合格して技能士を名乗り、技能士章を身につけていることは、信頼性のアピールにもつながります。


■まとめ

建築板金技能士の1級を取得すると、建築板金に関する専門的な知識や技能を有していることを証明できます。


自分自身のスキルアップとしてはもちろん、就職や転職で有利に働いたり、給与アップや信頼性の向上につながったりと、取得によるメリットもたくさんあります。


実務経験が必要だったり、試験の難易度がやや高めだったりするものの、資格取得後は建築板金のスペシャリストとしてより活躍の幅を広げられるでしょう。


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